機構長あいさつ

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東日本大震災・大津波からはや10年が経ちましたが、被災地の復興は未だ途上であり、医療を取り巻く環境も十分な回復に至っておらず、さらに長期的な取り組みが必要です。

当機構は、震災復興支援事業である「東北メディカル・メガバンク計画」の一環として、地域、行政、関係機関の皆さまのご協力・ご支援の下、被災地を中心とした3万人を超える住民の皆様の大規模な健康調査などを通して、こころと身体の健康保全と医療復興に貢献することを第一の目的として活動を続けてまいりました。また、その過程でご理解・ご協力をいただいた健康・生体情報を、東北大学東北メディカル・メガバンク機構と共同でバイオバンクとして集約し、個別化医療などの次世代医療の実現に向けた種々の取り組みを進めさせて頂いております。

今後も、追跡健康調査などを通して地域住民の皆さまの健康維持とさらなる医療再興に努めるとともに、岩手から未来の医療を創出して地域に還元していくことを目指し、機構スタッフ一同一丸となって取り組んでまいりますので、地域住民の皆さまのご協力、ならびに、岩手県、各市町村、保健医療機関、岩手県医師会など関係各位のお力添えを何卒よろしくお願い申し上げます。

いわて東北メディカル・メガバンク機構
機構長 佐々木 真理
(医学部長 医歯薬総合研究所 超高磁場MRI診断・病態研究部門 教授)