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遺伝的に肥満になりやすい⼈においても、健康的な⽣活習慣 には ⼀定の肥満リスク低減効果が⾒込まれることを発⾒

2024/08/29 ニュース

岩⼿医科⼤学いわて東北メディカル・メガバンク機構⽣体情報解析部⾨の 須藤 洋⼀ 特命准教授、同部⾨⻑の 清⽔厚志 教授らの研究グループは、遺伝的な肥満リスクを表す肥満ポリジェニックスコア (obPGS; obesity polygenic score )を⽇本⼈で計算するための新たな計算式(モデル)を開発しました。このモデルを⽤い、東北メディカル・メガバンク計画地域住⺠コホート調査において収集されたデータから、約7万⼈分のobPGSを計算しました。計算されたobPGSを基に、遺伝的な肥満になりやすさと⽣活習慣との関わりを詳しく分析したところ、遺伝的に肥満になりやすい⼈でも、余暇の運動や塩分摂取を控えるなどの⽣活習慣を持っている⽅々では、⼀定の肥満リスク低減効果が現れている事がわかりました。今後、⾃分の遺伝的な体質を検査することが⼀般的な時代が到来した場合に、そこで判明した様々な遺伝的リスクと私達がどのように付き合っていくべきかについて、⽰唆を与える内容となっています。
この成果は⽇本⼈類遺伝学会公式の専⾨誌 Journal of Human Genetics に2024年8⽉22⽇付けで掲載されました(https://www.nature.com/articles/s10038-024-01280-3)。

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