遺伝的体質に基づく 新しい「脳梗塞発症リスク予測法」を開発 ~脳梗塞の予防に貢献可能~
2017/01/20
ニュース
生体情報解析部門の清水厚志特命教授、八谷剛史特命准教授を中心とした研究チームは、ゲノム情報(DNA配列)に基づく疾患 のかかりやすさ(発症リスク)を予測する新規手法を開発しました。さらに、東北地方に多い脳卒中に着目し、国内の多数のコホート研究・バイオバンクと共同でゲノム情報に基づく脳梗塞の発症リスク予測法を確立して、この予測法が脳梗塞の3つの病型全てでリスクを予測できること、脳梗塞の発症リスクを高めるとされている生活習慣病(高血圧、糖尿病、脂質異常症、心房細動) の罹患と独立していることを明らかにし、この成果を国際科学雑誌 Stroke に発表いたしました。
この手法を用いて一人ひとりが自身のリスクを知り、生活習慣の改善などに役立てることで、脳梗塞の予防に寄与できる可能性があります。また、脳梗塞以外の様々な疾患に応用することで、 一人ひとりの体質に合わせた個別化医療・個別化予防の一助となることが期待できます。
- 詳細は「研究成果の紹介」をご覧ください。