「いでん」について
最近テレビやインターネットで遺伝子検査について見かけることが増えてきました。遺伝子を調べれば将来の病気の事や子どもの才能など、何でもわかってしまうのでしょうか。
そんなことはありません。まだまだ、遺伝子でわかることは少ないのです。でも、医学的に正しい遺伝子検査もあります。そのため、遺伝子検査のあり方について学会などで議論が始まっていますが、まだまだ1つの答えを出すに至っておりません。
そこで、いわて東北メディカル・メガバンク機構(IMM)では平成26年10月から平成27年2月まで気仙サテライト、矢巾センターにて全28回、375名の東北メディカル・メガバンク計画参加者と希望されたご家族の方に遺伝情報の需要に関するアンケート調査を行いました。
さらに、アンケート参加者の中から希望された112名の方に気仙サテライト、矢巾センター、大船渡病院で全10回開催した「いでん講習会」に参加いただき、講習会後に再度アンケート調査を行いました。皆さまのご意見をこれからの遺伝子検査の考え方に役立てていきます。
参加者の方々、場所を提供いただきました施設の方々にこの場を借りて御礼申し上げます。
掲載に際し少し改定をしましたが、下の『「いでんに」についてわかりやすく説明します』をクリックすると「いでん講習会」で使用した資料を閲覧できます。復習のため、あるいは勉強のためにぜひご覧ください。
生活習慣病の遺伝的リスクについて
脳梗塞や糖尿病など、いわゆる生活習慣病と呼ばれる身近な病気の遺伝的リスクについて解説します。遺伝要因と環境要因の関係、リスクの捉え方など。
家系図自動作成ソフト「f-treeⓇ」
病気と体質を理解するためには家系図を正確に記載することが重要です。 しかし、国際ルールに則った正確な家系図を記載することは専門の知識を必要とします。
「f-treeⓇ」は遺伝に関する専門の知識がなくとも家系図を自動で作成することができるソフトウェアです。(現在はMicrosoft Windows、Mac OSXのみの対応)。個人の学習のため、また、講義資料作成などに無料で自由にお使いいただけます。
なお、学会発表、論文執筆、商用に使用される際は規約をご確認いただきますようお願い致します。
岩手医科大学
福島明宗
いわて東北メディカル・メガバンク機構
清水厚志