第4回TMM計画合同研究会が開催されました
2022年2月25日(金)、第4回TMM計画合同研究会がオンライン開催されました。本研究会は、これまでにTMM計画で得られた研究成果の報告、および今後の方向性についての討論を行い、両機構の一層の連携強化を図ることを目的とし、東北メディカル・メガバンク機構(ToMMo)およびいわて東北メディカル・メガバンク機構(IMM)の関係者のほか、文部科学省ライフサイエンス課や国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)ゲノム・データ基盤事業部などからもご参加いただき、130名を超える皆さまにお越しいただき盛会のうちに終了しました。
冒頭、佐々木真理IMM機構長より開会挨拶として、TMM計画はIMMとToMMoの相互協力により第3期に入ったことや、今後の本計画での展望が述べられた後、研究会第一部では3つのセッションに分かれて講演が行われました。
セッション1「バンキングと分譲」では、2題の一般講演が行われました。ToMMoバイオバンク部⾨バイオバンク⽣命科学分野の⽯⽥典⼦助教、ToMMoバイオバンク部門ゲノム予防医学分野の信國宇洋講師が登壇し、TMMバイオバンクの細胞試料の有用性、また分譲の進捗についてなどが報告されました。
セッション2「疫学・医療情報」では、教育講演としてIMMの坂田清美副機構長が登壇し、東日本大震災被災者の追跡研究からみた研究成果が報告されました。また一般講演としてToMMo予防医学・疫学部門分子疫学分野の村上慶子講師が登壇し、三世代コホート調査の最近の研究成果と今後の展開について報告されました。
セッション3「ゲノム・オミックス」では、教育講演としてToMMoの木下賢吾副機構長が登壇し、ゲノム・オミックス情報を用いた日本人ゲノムコホート研究に向けたデータの活用方法ついて報告されました。またToMMoゲノム解析部門生体分子解析分野の菱沼英史助教、IMM臨床研究・疫学研究部門地域住民コホート分野の那須崇人助教が登壇し、大規模コホート研究におけるメタボローム解析基盤の構築とがん層別化バイオマーカー探索への応用について、また疾患エピゲノムマーカーの同定と臨床応用への可能性が報告されました。
研究会第二部では、TMMの若手研究者から27演題のライトニングトークが行われ、自己紹介とTMMでの研究成果が報告されました。また、研究会参加者の投票により、IMMメガバンク・データ管理部門の大桃秀樹講師、ToMMo予防医学・疫学部門の小暮真奈助教、ToMMo子ども健康調査支援担当の小林美佳学術研究員、IMM生体情報解析部門の小巻翔平特命助教、IMM生体情報解析部門の美辺詩織特命助教、5名が優秀発表賞を受賞されました。
閉会の挨拶として、山本雅之ToMMo機構長より、本計画が大規模ゲノムコホートの研究基盤に発展していることや、今後の本計画のますますの進展を祈念するメッセージがあり、本研究会は無事締めくくられました。