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臍帯血DNAメチル化情報の公開 〜胎児期の情報を集積し た世界初の試み〜

2021/11/16 ニュース

 東北メディカル・メガバンク計画では、三世代コホート調査に参加した妊婦の方々の臍帯血、および岩手医科大学附属病院産婦人科を受診した妊婦の方々から分娩時に収集した臍帯血中の有核赤血球のDNAメチル化状態を解析し、国内外の研究者が参照できるデータベースとして公開します。対象としたのは、有核赤血球15名の統計量と、母児の主な周産期疾患症例を除外した、妊娠31週から42週までの92例の統計量です。
 iMETHYLおよびjMorpにて公開する在胎週数別臍帯血DNAメチル化情報の要約統計量から、在胎週数に沿って変化する、変化しないゲノム領域を区別することが可能になります。また、採取直後に解析した有核赤血球のDNAメチル化情報を利用することで、検体の移送や保管等により生じる影響(バイアス)を補正し、臍帯血を対象とした様々な症例対象研究の実施が可能となります。同様に、有核赤血球のDNAメチル化情報の要約統計量を用いることで、症例対象研究の際に細胞組成量を補正することが可能となります。これらにより、胎児が母体内で経験するエピジェネティックな変化を推定することができます。

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