臨床研究・疫学研究部門

部門長あいさつ

部門長
丹野 高三
Kozo TANNO
(衛生学公衆衛生学講座 教授)

 

平成25年度から開始しました健康調査には、岩手県から約33,000人にご参加いただきました。令和3年度からは詳細三次調査(3回目の健康調査)も開始され、多くの皆さまに調査会場に足を運んでいただいており、心より感謝申し上げます。
臨床研究・疫学研究部門では、引き続き調査を運営し、研究を推進していくとともに、参加された皆さまはもちろんのこと、地域にお住まいの皆さまの健康づくりにお役立ていただけるような情報の創出、一人ひとりの体質に合った病気の予防法や治療法の開発、提供に努めてまいります。今後ともご理解、ご協力のほどよろしくお願いいたします。


 

メンバー紹介 

副部門長(臨床疫学推進)
大塚 耕太郎
Kotaro OTSUKA
(神経精神科学講座 教授)

 

この取組では震災ストレスと健康との関連を明らかにし、被災地の長期的な健康づくりにつなげていくことが期待されています。住民の皆さまが健康な生活を享受できるよう、努力していきたいと思います。地域の皆さまと一緒に歩んでまいりたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。


 

副部門長(地域住民コホート分野)
旭 浩一
Koichi ASAHI
(内科学講座 腎・高血圧内科分野 教授)

 

被災地域での医療支援やサテライト、矢巾センターでの詳しい健康調査を通じて、地域住民の皆さまの心身の健康づくりに貢献したいと思います。また、ご提供いただいた生体試料や健康情報を適切に保存管理することで参加者の信頼にお応えし、今を生きる地域住民の皆さまと次世代の人類の健康と幸福に役立つ研究成果の発信を支える所存です。どうぞよろしくお願い申し上げます。


 

 

追跡調査分野
西谷 直之
Naoyuki NISHIYA
(薬学部 臨床薬学講座 情報科学分野 教授)

 

当機構の健康調査にご理解ご協力を頂き誠にありがとうございます。当分野では、参加者の皆さまの健康管理にお役立ていただけるよう、健康状態を長期にわたって追跡調査しています。皆さまの中には日常的に複数の薬を服用されている方もいらっしゃいます。しかし、生活環境や習慣、併用薬などの複合要因が継続的な薬物治療に与える影響については、情報が不足しているのが現状です。本調査で得られる情報は、地域住民の皆さまの長期的薬物治療や健康維持に活かされるものです。薬物治療の未来を支える取り組みに、今後ともご協力頂けますようお願い申し上げます。


 

市町村支援分野
岩渕 光子
Mitsuko IWABUCHI
(看護学部 地域包括ケア講座 教授)

 

地域の健康づくり活動にお役立ていただけるような、地域特性や健康課題を見いだすための健康調査のデータの活用方法について考えていきたいと思います。現場の皆さまのお話を伺うために訪問させていただきますのでどうぞよろしくお願いいたします。


 

追跡調査分野
田中 文隆
Fumitaka TANAKA
(内科学講座 腎・高血圧内科分野 准教授)

 

私は主に心疾患発症の登録を担当します。岩手県民は塩分摂取量が多い、肥満者が多い、歩行数が少ないなど生活習慣病に罹患しやすい特徴があります。いわて東北メディカル・メガバンク機構の調査を通して、心臓病と関連する因子を明らかにし、疾病予防のためのキーとなるデータを発信していければという想いで取り組んでまいります。


 

 

追跡調査分野
大間々 真一
Shinichi OMAMA
(総合診療医学講座 准教授)

 

私は岩手県内各医療機関の協力を得ながら、岩手県地域脳卒中発症登録の精度を高め、罹患状況の追跡と解析をしております。岩手県は脳卒中死亡率が高い県の一つであり、また、東日本大震災により岩手県の脳卒中罹患は大きな影響を受けました。いわて東北メディカル・メガバンク機構の長期健康調査から得られる貴重な情報とともに、脳卒中罹患の予防と対策に有益な情報を明らかにしていきたいと思います。


 

 

地域住民コホート分野
赤坂 憲
Hiroshi AKASAKA
(衛生学公衆衛生学講座 准教授)

 

2024年4月に、地元である岩手県に戻ってまいりました。私はこれまで、地域疫学コホートである北海道の端野・壮瞥町研究と、関西・関東で行われているSONIC研究に、長年携わってきました。2011年には、宮古市で震災後の避難所を巡回し、診療を行った経験もあります。これからは、岩手の疫学研究を通じて、岩手の皆さまとわが国全体の役に立つ成果を発信してまいりたいと思います。


 

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地域住民コホート分野
橋爪 公平
Kouhei HASHIZUME
(眼科学講座 特任准教授)

 

高齢化社会を迎えた我が国にとって、“健やかに老いること”が重要なテーマです。眼科医の立場からは、生涯に渡ってその人の見る力を維持し、その人の生活の質を保ち、その人が人生の楽しさを享受できることが、最高の喜びです。
東北メディカル・メガバンク機構の健康調査、研究を通して、皆さまの健康に貢献できるよう粛々と努力していきたいと思います。


 

地域住民コホート分野
武部 典子
Noriko TAKEBE
(内科学講座 糖尿病・代謝・内分泌内科分野 講師)

 

岩手県では、肥満や糖尿病に該当する方、それに関連する生活習慣病に罹患する方が多い事が重要な健康課題であるといわれています。肥満やメタボリックシンドロームに関連する生活習慣因子を理解することは生活習慣病の予防につながる事が考えられます。いわて東北メディカル・メガバンクコホート調査研究を通して肥満に関連する危険因子を解析し、皆さまの健康づくりに役立てられるような情報を発信できるよう努めてまいりたいと思います。


 

地域住民コホート分野
吉川 和寛
Kazuhiro YOSHIKAWA
(内科学講座 腎・高血圧内科分野 講師)

 

私が専門とする腎臓病をはじめ、さまざまな疾病の発症・進展のメカニズムについては、解明されていないこともまだ多いのが現状です。いわて東北メディカル・メガバンク機構の調査にご協力いただいた皆さまの貴重なデータの解析を通じて、皆さまの健康寿命の延伸に役立つ成果を社会に還元して参りたいと思います。


 

地域住民コホート分野
事崎 由佳
Yuka KOTOZAKI
(衛生学公衆衛生学講座 講師)

 

私が震災ストレス研究に携わって10年以上が経ちました。
震災は過去のこととなりつつありますが、心身にどのような影響を与えたのかを理解することは、今後に備えるためにもとても大切なことです。
健康調査を通じて、地域の皆さまの健康状態の実態を把握し、未来に活かしつなげる…その一助となれば幸いです。


 

 

地域住民コホート分野
肥田 頼彦
Yorihiko KOEDA
(内科学講座 循環器内科分野 特任講師)

 

臨床分野では、虚血性心疾患等の急性期循環器医療を専門としております。県内被災地域での診療経験から、東北地方における地域医療の現状と課題について、大きな視点での分析と対策の必要性を実感していました。今回、このような大規模コホート研究に携われる事を大変光栄に思います。調査にご協力いただきました皆さまに深く感謝申し上げるとともに、微力ながら岩手県全体の健康増進に貢献して参りたいと考えております。


 

地域住民コホート分野
永井 雅人
Masato NAGAI
(いわて東北メディカル・メガバンク機構 特命講師)

 

私はこれまで福島県や宮城県で被災者を対象とした研究に携わり、震災の健康影響について明らかにしてきました。震災から10年以上経過し、今後は長期的な影響を明らかにするとともに、これまでの知見を活かした災害対策を計画していくことが重要です。地域の皆さまの健康の維持・増進、未来型医療の構築など、地元である岩手の公衆衛生に貢献していきたいと考えております。引き続きご支援・ご協力をよろしくお願いいたします。


 

地域住民コホート分野
三上 貴浩
Takahiro MIKAMI
(解剖学講座 人体発生学分野 助教)

 

私は埼玉県出身で、大学院まで関東圏で生活してきました。大学院時代はミトコンドリアのコハク酸脱水素酵素を中心にがん細胞の代謝を研究しておりました。
岩手県での研究環境は大変恵まれていることを日々実感しております。
ご協力いただいた方々の生体試料等を解析することで、老化メカニズムを解明して研究成果を還元できればと考えております。


 

 

地域住民コホート分野
那須 崇人
Takahito NASU
(内科学講座 循環器内科分野 助教)

 

私は心臓弁膜症などの循環器内科分野を専門としており、生活習慣を改善して健康を増進することで、疾病の発症を未然に防ぐことを目指しています。当機構の健康調査にご参加くださった皆さまの思いに応えられるよう努めます。何卒よろしくお願い致します。


 

市町村支援分野
赤井 純子
Junko AKAI
(地域包括ケア講座 助教)

 

現場の保健師及び健康づくり部門の担当の方のお話を聞きながら、地域のニーズに合った健康づくりに役立つ情報を還元していきたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。


 

地域住民コホート分野
高梨 信之
Nobuyuki TAKANASHI
(衛生学公衆衛生学講座 任期付助教)

 

健康調査にご参加いただいている皆さま、および自治体等の関係機関の皆さまには、調査開始時から長きにわたる多大なご支援ご協力をいただき、心から感謝申し上げます。2021年度からの3回目の調査では、矢巾センターや沿岸サテライト会場での健康調査の運営を担当しつつ、岩手県被災地域の震災後の生活習慣に関する研究に従事します。生まれ育った故郷岩手のため、住民の皆さまがより健やかに暮らすことができるよう、健康支援による復興応援に努めていきたいと思います。


 

市町村支援分野
照井 春樹
Haruki TERUI
(看護学部 共通基盤看護学講座 助手)

 

看護師、保健師として勤務させていただいたなかで、生活習慣に起因する病気に苦悩する患者さまに多く関わってまいりました。病気を持ちながらも、その人らしく生活することはもちろん大切ですが、生活習慣の改善などにより病気の発症を予防する一次予防も重要です。
岩手、東北に住む皆さまの健康づくりの一助となれるように取り組んでいきたいと思っております。よろしくお願いいたします。


 

市町村支援分野
榿澤 佳澄実
Kasumi HANNOKIZAWA
(看護学部 共通基盤看護学講座 助手)

 

看護師として沢山の患者さま、ご家族と関わるなかで、生活習慣が身体へ様々な影響を及ぼすこと、また、生活習慣を変えることの難しさを痛感してきました。ご協力頂いたデータを看護師の経験を活かし、地域の皆さまに分かりやすくフィードバックし、健康について一緒に考えていきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。


 

追跡調査について

二次調査について